World Wide Adventure(わーるど わいど あどべんちゃー) とは、キャラバンサークルによってJavaで開発されたRPGゲームシステム、またはそのシステムで制作されたゲームである。
概要[]

WWAの画面。マップは スタンダードマップ 。
キャラバンサークルで開発されたゲームシステムと、そのシステムで開発されたゲーム全般のことで、通常は「WWA」と略称されて表記されている。
特徴は手元のWebブラウザで動作することである。開発当時の1996年やその後の2000年代は、ゲームはゲーム機で遊ぶか手元のPCにインストールして動作することが多かったため、シンプルで作成しやすい特徴も併せて普及していった。
これには当時リリースしたばかりであったJava言語とJavaアプレットで構築されていて、OS問わずJavaの実況環境が手元のPCにインストールされていれば遊ぶことが可能である。
現在はシステムそのものはWWA Wingに引き継がれていて、対応しているブラウザであればJavaの実行環境なしに遊ぶことが可能で、スマートフォンでも動作できるようになっている。
画面について[]
WWAのゲームが設置されたWebページにアクセスすると、 Welcome to WWA! のメッセージ (WWA Wingであればカバー画像) が表示され、WWAのゲームで必要なマップデータの読み込みが始まる。
マップデータの読み込みが終わると、今度は効果音データの読み込みをするかメッセージが表示される。マップデータの設定では、このメッセージを省略することも出来る。この効果音データの読み込み処理が終わるとフィールド画面と操作パネルが表示され、WWAのゲームが開始される。
フィールド画面は1辺11マスの正方形で構成されていて、プレイヤーはマス単位で動くことが出来る。操作パネルはステータスとアイテム、セーブやロードなどのボタンから構成されている。
思想について[]
このWWAは、前述の通りWebブラウザで動作できる特性を生かして、他のWebページへ移動することが出来る「URLゲート」の機能を搭載している。
このURLゲートで移動先を他のWWA作品のページにすることで、WWA作品からWWA作品へ移動することができる。すべてのWWA作品がこのURLゲートを他のWWA作品へお互い設置すれば、1つの大きなWWAワールドを形成することができる。
名称が「World Wide Adventure」としているのは、広大なインターネットの世界を表す「World Wide Web」をRPGとして表現したかったキャラバンサークルの思想がある。
しかし、実際はURLゲートを設置しているWWA作品は数少なく、Webページ内のリンク(a要素)を通じてWWA作品にアクセスしていることが多い。
歴史[]
詳細は World Wide Adventureの歴史 を参照。
WWAは「インターネット指向型 RPGアドベンチャーシステム」として1996年にリリースされた。当時は作成ツールは有料だったが、普及を進めるために無償化された。
その後はシンプルな構造で制作しやすく、WindowsやMacでJavaの実行環境が最初から搭載された(要出典)ことから、個人サイトのコンテンツの一つとして普及していった。2000年代に入ると、WWA制作者とのコミュニティが活発になり、WWAサイトの検索サービスである『WWA Search』やWWA作品の完成度を競う WWAコンテスト などが開催された。
しかし、2010年を過ぎると、WWA作品を保有している個人サイトの消失やJavaのアップデートに伴うセキュリティレベルの引き上げ、スマートフォンの普及に伴い容易に遊ぶことができなくなった。このような状況を踏まえて『WWA Wing』が開発された。
WWA作品一覧[]
カテゴリ:WWA作品 を参照のこと。